オスグッド


こんなお悩みはありませんか?
成長期や運動によって膝の下に痛みや腫れが出て、日常生活やスポーツに支障を感じている
走る・跳ぶ・しゃがむなどの動作で膝が痛み、思うように運動ができない
痛みがなかなか軽減せず、回復までに時間がかかって不安を感じている
症状が良くなっても再び痛みが出て、繰り返しに悩んでいる
運動中だけでなく、普段の生活の中でも膝の違和感が続いている
オスグッドについて知っておくべきこと
オスグッド病は、成長期の子どもや若者に多く見られる膝の障害です。以下に、知っておくべき重要な内容をまとめました。
1. 原因と特徴
成長期特有の障害
骨が未成熟なため、膝下(脛骨粗面)に繰り返し負担がかかると炎症が起きやすくなります。
スポーツとの関係
サッカー、バスケットボール、陸上など、膝を酷使するスポーツを行うお子様に多く見られます。
症状
膝下の痛みや腫れ、脛骨粗面の突出などが主な症状です。運動中や運動後に痛みが増す傾向があります。
2. 発症のリスク
成長期の年齢層
男子は12〜15歳、女子は10〜13歳頃に多く発症します。
体格や運動習慣
急激な身長の伸びや、過度な運動習慣がリスクを高める要因となります。
3. 症状が悪化する要因
無理な運動の継続
痛みを我慢して運動を続けると、症状が悪化しやすくなります。
不適切なケア
アイシングが不足していたり、ストレッチを怠ることで、回復が遅れることがあります。
4. 施術と対策
休養
痛みがある場合は、運動を一時中断することが大切です。
アイシング
炎症を抑えるため、運動後は膝を冷やすようにしましょう。
ストレッチと筋力トレーニング
太ももや膝周辺の筋肉の柔軟性を高めることで、膝への負担の軽減が期待できます。
装具の使用
必要に応じて、膝をサポートする装具やテーピングの活用をおすすめします。
症状の現れ方は?
オスグッド病は、次のような症状が現れることがあります。
1. 初期症状
膝下の違和感
最初は軽い違和感や鈍い痛みを感じる程度ですが、特に運動後に痛みが出やすい傾向があります。
軽い腫れ
脛骨粗面がわずかに腫れ、触れると軽い痛みを感じることがあります。
片側または両側に発症
片方の膝に起こる場合もあれば、両方の膝に症状が現れる場合もあります。
2. 症状の進行
運動中の痛み
走る、跳ぶ、しゃがむといった動作により、膝下に鋭い痛みを感じるようになります。
腫れの悪化
脛骨粗面の腫れが目立ち、触れると硬さを感じることがあります。
押したときの痛み
脛骨粗面を押すと、強い痛みを感じることがあります。
運動後の痛みの持続
運動後にも痛みが引かず、日常生活に支障が出始めることがあります。
3. 重症化した場合
骨の突出
脛骨粗面が大きく盛り上がることがあります。
日常生活への支障
階段の昇降や正座といった動作が困難になることがあります。
慢性化
痛みが長期間続き、成長が止まるまで軽減が期待しづらい場合もあります。
その他の原因は?
1. 筋肉の柔軟性不足
大腿四頭筋の硬さ
太ももの前面にある大腿四頭筋が硬くなることで、膝蓋腱(膝下の腱)を通じて脛骨粗面に過度な負担がかかり、痛みの原因となることがあります。
ハムストリングスの硬さ
太ももの後ろ側にあるハムストリングスが硬い場合にも、膝周辺に余分な負荷がかかりやすくなります。
2. 身体の使い方や姿勢の問題
運動フォームの不適切さ
ジャンプや走る動作のフォームが正しくないと、膝への負担が大きくなり、脛骨粗面へのストレスが増加する可能性があります。
足のアライメント異常
偏平足や外反膝(O脚)、内反膝(X脚)などのアライメント異常がある場合、膝にかかる力のバランスが崩れ、脛骨粗面にストレスがかかりやすくなります。
3. 過剰な運動量
過度の練習
適切な休息を取らずに運動を続けていると、膝への負担が蓄積し、オスグッド病の症状が現れるリスクが高まります。
オスグッドを放置するとどうなる?
オスグッド病を放置すると起こり得る問題
オスグッド病を適切に対処せず放置してしまうと、以下のような問題が生じる可能性があります。
1. 痛みの慢性化
症状が進行すると、痛みが消えずに運動中だけでなく、日常生活の中でも違和感を感じるようになることがあります。
2. 骨の突出が残る
膝下の脛骨粗面が目立ったまま固くなり、成長後も膝の見た目に影響が残ることがあります。
3. 運動能力の低下
膝の痛みにより運動量が減少し、筋力や柔軟性が低下することで、他のケガのリスクが高まる可能性があります。
4. 膝の機能不全
まれに膝の伸縮機能が制限されるケースがあり、可動域に支障をきたす場合があります。
5. 他の部位への負担
痛みをかばう動作を続けることで、腰や反対側の脚に過度な負担がかかり、別の部位に障害を引き起こす可能性もあります。
当院の施術方法について
当院では、オスグッド病に対して以下のような施術を行っております。
1. 痛みの緩和
アイシング
痛みや炎症が強い場合には、膝下(脛骨粗面)を冷やすことで炎症を抑える対応を行います。
電気施術
血行の促進を目的として、超音波施術や電気施術を行うことがあります。これにより筋肉の緊張を和らげ、筋肉細胞の回復が期待されます。
2. 筋肉の調整
ストレッチ
硬くなった大腿四頭筋やハムストリングスの柔軟性を高めるためにストレッチを行い、膝への負担を軽減します。
手技による施術
太ももや膝周辺の筋膜や筋肉に対して手技による施術を行い、血行の促進や柔軟性の向上を目指します。
3. 筋力バランスの調整
EMSなどを用いたインナートレーニング
体幹力の向上を目的とした専用機器を使用し、インナーマッスルのトレーニングを行います。体幹が安定することで、身体の軸が整い、動作時のブレが少なくなることが期待されます。
改善していく上でのポイント
オスグッド病の症状を軽減し、悪化を防ぐためには、日常生活や運動習慣の見直しが重要です。以下の方法を参考に、無理なく回復を目指しましょう。
1. 痛みを悪化させないための休養
運動量の調整
痛みが強い時には、運動を一時中断または軽減することが大切です。完全に運動を止めるのではなく、負荷を減らした運動に切り替えましょう。また、ジョギングやジャンプなどの高負荷運動は控え、膝への負担が少ない運動に切り替えることが重要です。
2. 栄養バランスの整備
骨や筋肉の回復を促進するために、カルシウム、ビタミンD、たんぱく質を意識して摂取することが推奨されます。これらの栄養素が、回復をサポートし、体調の維持に役立ちます。
3. 足元のサポート
偏平足や外反母趾がある場合は、インソールや適切な靴を使用することで、膝への負担を軽減できます。足元のサポートが膝の症状の軽減に繋がりますので、適切な靴選びは大切です。
4. 生活習慣の見直し
成長期には十分な睡眠が必要です。成長ホルモンの分泌が活発になる時間帯にしっかりと休息をとりましょう。また、過度なストレスは筋肉の緊張を引き起こし、症状を悪化させることがあります。リラックスできる時間を意識的に確保することも大切です。
これらの方法を実践することで、オスグッド病の症状軽減が期待できます。お身体の調子に合わせて、無理なく生活習慣を見直してみてください。もし症状が改善しない場合や、さらに詳しいアドバイスが必要な場合は、当院までご相談ください。