眼精疲労｜さわやか接骨院 石田院

眼精疲労は、目の酷使によって引き起こされる疲れや不快感のことで、特にデジタルデバイスの長時間使用によって増加しています。症状には目のかすみ、痛み、ドライアイ、頭痛、肩こりなどがあり、放置すると慢性化し、日常生活や仕事に影響を与える可能性があります。

原因の一つは、長時間の近距離作業や強い光の中での画面使用です。パソコンやスマホを見続けると、無意識に瞬きの回数が減り、目が乾燥しやすくなるため、ドライアイが進行します。また、画面を長時間凝視することで、目の筋肉が緊張し続け、焦点が合わせにくくなることもあります。

対策として、作業中は定期的に休憩を取り、遠くの景色を見るなどして目を休ませることが大切です。また、デバイスの画面を少し暗くしたり、ブルーライトカットメガネを使用するのも有効です。適切な姿勢や照明を整え、目の健康を保つことが眼精疲労の軽減に繋がります。

眼精疲労は、日常生活にさまざまな症状として現れます。

まず、視界のかすみやぼやけがあり、特に長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用後に焦点が合いにくくなることがよくあります。これは目の筋肉が過度に緊張することで、調節機能が一時的に低下するためです。

さらに、目の痛みや違和感も多く、眼球の奥に重さや圧迫感を感じることがあります。こうした症状は、目の酷使によって血流が悪化することに起因しています。また、涙の分泌が低下してドライアイになり、目の乾燥や異物感が強くなることも特徴的です。

頭痛や肩・首のこりも眼精疲労に伴う症状で、目からくるストレスが肩や首の筋肉を緊張させ、血流の滞りを引き起こします。

眼精疲労には、長時間の近距離作業やデジタルデバイスの使用以外にも、さまざまな原因があります。

・照明環境
不適切な照明（暗すぎる、明るすぎる、ちらつきのある照明など）は目に負担をかけ、眼精疲労を引き起こす一因になります。特に青白い蛍光灯やLED照明の光は、目に刺激が強く、疲労を感じやすいです。

・視力の低下や視力矯正の不適切さ
視力が低下している、またはメガネやコンタクトレンズの度数が合わないまま使用していると、視力を補おうと目の筋肉が緊張し、疲労がたまりやすくなります。

・ストレスや睡眠不足
精神的なストレスや慢性的な睡眠不足は、目の健康にも影響を与えます。ストレスによって全身の緊張が強まると、目の周りの筋肉もこわばりやすく、眼精疲労が生じやすくなります。

・アレルギーや目の炎症
アレルギーや目の炎症によるかゆみや赤みも、眼精疲労の原因になります。かゆみを感じると無意識に目をこすることが多くなり、目の周囲の筋肉が疲れやすくなります。

これらの要因が重なると、目に過度の負担がかかり、眼精疲労がさらに悪化することがあります。

眼精疲労を長時間放置すると、症状が慢性化し、身体や生活にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。以下にその主なリスクを挙げます。

・視力の低下
目の酷使が続くと、調節力が弱まり、遠くや近くのものに焦点が合いにくくなることがあります。これが慢性化すると、視力の低下や乱視の進行を招く可能性があります。

・頭痛や肩こりの慢性化
眼精疲労が続くことで目からの疲れが全身に波及し、肩こりや首こりが慢性化することがあります。特に頭痛はひどくなることが多く、場合によっては緊張型頭痛や偏頭痛に発展するケースもあります。

・集中力や作業効率の低下
眼精疲労による視界のかすみや頭痛は、集中力を低下させ、仕事や勉強のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。これが長期化すると、ミスが増えたり、疲れからモチベーションも低下しやすくなります。

・精神的な不調
目の不快感や全身の痛みが続くことで、イライラや不安を感じやすくなり、ストレスが蓄積する可能性があります。場合によっては、慢性疲労やうつのような精神的な症状に発展することもあります。

・ドライアイや眼病のリスク
眼精疲労が続くとドライアイが進行し、角膜や結膜が傷つきやすくなります。さらに、眼精疲労を放置することで、緑内障や白内障など、目の病気のリスクも増加すると考えられています。

眼精疲労は目の周りや首、肩の筋肉が緊張しやすく、それが頭痛や肩こりに繋がるため、当院での施術は主にこれらの筋肉をほぐすことを目的としています。

1. 首・肩の筋肉のマッサージ
眼精疲労による首や肩のこりを緩和するために、専門的な手技を使って筋肉をほぐします。特に肩甲骨周りや僧帽筋、胸鎖乳突筋などが重点的にアプローチされ、血行を促進して疲労物質を流しやすくすることで、眼精疲労の症状の軽減が期待できます。

2. ツボ刺激
眼精疲労に効果があるとされるツボ、例えば「攅竹（さんちく）」「睛明（せいめい）」「風池（ふうち）」などを刺激する施術も行われます。これにより血流が改善され、目の周辺の筋肉の緊張が和らぐとともに、リラックス効果も期待できます。

3. 姿勢矯正
姿勢の歪みが眼精疲労の原因になっている場合もあるため、姿勢矯正を行うことで、首や肩の負担を軽減させる方法です。猫背などがあると、目の疲労がたまりやすくなるため、正しい姿勢を意識することが眼精疲労の予防にもつながります。

4. ストレッチ
施術者の手で行うストレッチや、指導されたセルフストレッチが取り入れられます。特に首や肩周りの筋肉を柔らかくするストレッチを行うことで、血流が改善し、眼精疲労の軽減が期待できます。

5. 温熱療法
ホットパックや温熱機器を使って目元や首・肩を温める方法もあります。温めることで筋肉が緩み、血行が良くなるため、目の疲れを和らげる効果もあります。

6. 鍼灸施術
ツボ刺激や温熱施術にも共通してきますが、「攅竹（さんちく）」「睛明（せいめい）」「風池（ふうち）」などに鍼を打って疲労の軽減が期待できます。

眼精疲労を軽減し、疲労を軽減していくためのポイントは以下の通りです。これらを日常生活に取り入れることで、目の疲れを緩和しやすくなり、症状が慢性化するのを防ぐことができます。

1. 目を定期的に休める
パソコンやスマホの画面を長時間見ると目が酷使されるため、20分ごとに20秒間、20フィート（約6メートル）以上離れたものを見る「20-20-20ルール」を実践すると効果が期待できます。意識的に目を遠くに向けることで、目の筋肉をリラックスさせることができます。

2. 目元の温めと血流改善
目の周囲の血行を良くするために、ホットアイマスクや蒸しタオルで目元を温めると効果が期待できます。寝る前に5〜10分程度温めるだけで目の疲れが軽減しやすくなります。温めることで、目元の筋肉がほぐれてリラックス効果も得られます。

3. 良い姿勢を保つ
長時間のデスクワークでは、姿勢が悪いと首や肩に負担がかかり、眼精疲労の原因にもなります。背筋を伸ばして頭が前に突き出ないようにするなど、椅子の高さやモニターの位置を調整し、体に無理のない姿勢を心がけることが大切です。

4. 目に良い栄養を摂る
目の健康を維持するために、ビタミンA（緑黄色野菜）、ビタミンB群（豆類や玄米）、ビタミンC（果物）などの栄養素を積極的に摂りましょう。また、ブルーベリーやルテインが含まれる食品も目の疲労に良いとされています。栄養バランスのとれた食事が疲労軽減に役立ちます。

5. ブルーライトをカットする
スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライトは、目の疲れを悪化させる原因のひとつです。ブルーライトカットメガネを使ったり、ブルーライトカットフィルムを画面に貼ったりして、目への負担を減らしましょう。また、ディスプレイの明るさを下げると負担が減ります。

6. 睡眠の質を向上させる
質の良い睡眠は目の疲れの回復に不可欠です。特に寝る1時間前からスマホやパソコンの使用を控え、リラックスした状態で眠りにつくようにしましょう。また、就寝前にホットミルクを飲む、部屋の照明を暖色にするなどの工夫も有効です。